「異常なし」と言われても、あなたの腰は確かに痛い
「もう何年も腰痛と付き合っている」「病院でレントゲンを撮っても異常なしと言われる」「痛み止めや湿布でその場をしのいでいる」——たまプラーザ周辺にお住まいで、こうしたお悩みを抱える40〜60代の方は本当に多くいらっしゃいます。
まず、次のような場面に心当たりはありませんか。
- 朝、顔を洗おうと前かがみになった瞬間、腰が固まって伸びない
- 長時間座った後、立ち上がろうとすると腰が伸びきらず、2〜3歩歩いてやっと伸びてくる
- 夜中、寝返りを打つたびに痛みで目が覚めて、朝まで浅い眠りを繰り返している
- スーパーで買い物カゴを持って10分も歩くと、腰や足が重だるくなってベンチに座り込んでしまう
- マッサージを受けたその日は軽いのに、翌日にはもう元に戻っている
- 整形外科でレントゲンを撮り、「骨は問題ない」「年齢のせい」「様子を見ましょう」で終わってしまった
このうち一つでも当てはまるなら、この記事はあなたのために書いています。
はじめに、はっきりお伝えしておきたいことがあります。病院で「異常なし」と言われても、腰痛が存在するのは、むしろ当たり前なのです。あなたの気のせいでも、大げさでもありません。
レントゲンやMRIは、骨・神経・椎間板といった「構造」が壊れていないかを映し出す検査です。骨折や大きなヘルニア、脊柱管の狭窄など、画像に映るものを見つけることが目的です。ですから「画像に映る大きな異常はない」という意味で「異常なし」なのであって、「痛みの原因がない」という意味ではありません。
私、ネイチャーボディ鍼灸整体院の山﨑由浩は、はり師・きゅう師の国家資格を持ち、臨床21年・延べ16万回の施術を通して、この「画像に映らない腰痛」を数えきれないほど診てきました。そして今も、その原因をより正確に捉えるために、フランスの専門学校で国際基準の徒手療法を学び続けています。
この記事では、なぜ長年の腰痛が改善しないのか、そしてどこを見れば根本から変わっていくのかを、整体・鍼灸・オステオパシーの視点を交えながら、できるだけ具体的に解説します。
なぜ腰を揉んでも翌日に戻るのか|本当の原因は腰にないことが多い

この章がこの記事の心臓部です。少し長くなりますが、あなたの腰痛の「正体」に一番近い話なので、ぜひ読んでみてください。
腰は「支える主役」ではなく「しわ寄せを受ける場所」
健康な状態では、上半身の体重の大部分は、骨盤と足(股関節・膝・足首)が支えています。腰そのものは、実はそれほど大きな負担を担っていません。
ところが、骨盤や足のどこかに不具合が起きると、体重をうまく支えきれなくなります。すると、そのぶんを腰が肩代わりして支えることになる。これが続くと、腰に負担が集中し、腰痛として現れます。
つまり、腰の痛みは「結果」であって、「原因」は骨盤や足のほうにあることが非常に多いのです。腰だけをマッサージしても翌日には戻ってしまうのは、支え方そのものが変わっていないからです。原因が残っていれば、同じストレスがまた腰にかかり続けます。
では、その「原因」は具体的にどこにあるのか。私が繰り返す腰痛の方を診るときに、まず注目する場所を順に説明します。
① 股関節と腸腰筋——「立ち上がった瞬間に伸びない腰」の正体
「座っていて立ち上がろうとした瞬間、腰が伸びきらず固まる。2〜3歩歩くと少しずつ伸びてくる」——このタイプの腰痛は、腰そのものよりも、腰の骨から股関節につながっている腸腰筋(ちょうようきん)という筋肉の問題であることが多いです。
腸腰筋は、背骨(腰椎)の前面から始まり、骨盤の中を通って、太ももの付け根(大腿骨)につながる、体幹と下半身を結ぶ大きな筋肉です。座っている時間が長いと、この筋肉は縮んだまま固まりやすい。すると立ち上がったときに、縮んだ腸腰筋が腰椎を前に引っ張り、腰が伸びきらず「固まる」感覚になります。歩くうちに筋肉がほぐれて伸びてくる、という流れです。
さらに腸腰筋には、もう一つやっかいな特徴があります。この筋肉は腎臓の真後ろを走っているため、疲労や老廃物が溜まりやすく、一度溜まると抜けにくい部位なのです。だから、水分不足で腎臓からの排泄がうまくいっていない方、運動不足で血のめぐりが悪い方、ストレッチをまったくしていない方では、腸腰筋がガチガチに張ったまま慢性化しやすい。腰だけを揉んでも、この奥の腸腰筋には手が届いていないのです。
② 反り腰から始まる連鎖——女性に特に多いパターン
もう少し「なぜ」を掘ってみましょう。なぜ腸腰筋が縮み、股関節に負担がかかるのか。その一つの大きな流れが「反り腰」です。段階を追って見ていきます。
- お腹の奥のインナーマッスル(腹横筋)や骨盤底筋の力が抜ける
- お腹で体幹を支えられなくなり、その代わりに腰を反らせて立つようになる(反り腰)
- 反り腰になると、腰椎の前についている腸腰筋が縮んで硬くなる
- 骨盤の向きが変わり、股関節のかみ合わせ(アライメント)が崩れる
- 股関節・腰に負担が集中し、痛み・詰まり感・こわばりが出る
この連鎖は、特に出産を経験された女性に多く見られます。出産で骨盤底筋がゆるみ、それにつられて腹横筋も働きにくくなる。すると体幹の支えが弱まり、反り腰から腰痛へ、という流れが起きやすいのです。「産後から腰痛が始まって、もう何年も」という方は、この連鎖が根っこにあることが少なくありません。
③ 足首——昔の捻挫が、今の腰を痛めていることがある
もう一つ、私が必ず確認するのが足首です。
「揉むと軽くなるけれど翌日戻る」を繰り返している方を検査すると、左右で足の硬さがはっきり違うことがあります。たとえば「右足だけ硬い、右膝もおかしい、右のお尻も張っている」。さらに調べると「右の足首だけ、可動域が大きすぎる(ゆるすぎる)」——これは過去の捻挫で靭帯を痛めているサインである可能性が高いのです。
捻挫で伸びてしまった靭帯は、手術以外では元の長さに戻りません。すると、その足首はぐらつきやすく、接地が不安定になります。片側だけ体重の乗り方が変わり、それを膝・股関節・骨盤が代償し、最終的に腰がずっと吸収し続ける。これが慢性腰痛の隠れた土台になっていることがあります。
患者さんに確認すると「そういえば10代の部活で足首を捻った」というケースが本当によくあります。何十年も前のことなので、本人は今の腰痛とつながっているとは夢にも思っていません。でも体には残っているのです。
④ 呼吸(横隔膜)——息が吐けないと腰は緩まない
意外に思われるかもしれませんが、腰痛には呼吸が深く関わっています。
横隔膜は、みぞおちの奥にあるドーム状の呼吸の筋肉で、腹横筋・骨盤底筋とセットで働き、お腹の中の圧力(腹圧)をつくり出しています。この腹圧が、体幹を内側から支える天然のコルセットの役割を果たしています。
ところが、呼吸が浅く、横隔膜がしっかり動いていない方は、この腹圧が抜けています。天然のコルセットが効かない状態で、腰は不安定なまま。私が施術で息をゆっくり吐かせながら腰に触れると、横隔膜が動いてくる人は、明らかに腰の緩み方が違います。逆に、いくら腰を緩めようとしても、呼吸が止まったままでは腰は緩まないのです。
特に出産経験のある方は、骨盤底筋が落ちたことで腹横筋も横隔膜も連動して弱っていることがあり、「息が吸いづらい」「呼吸が浅い」「尿もれがある」といったサインが隠れていることもあります。
「腰・股関節・足首・呼吸」を一本の線でつなぐ
ここまで見てきたように、慢性腰痛の本当の原因は、腰そのものではなく、その上流(体幹側)と下流(足側)に散らばっていることが多いのです。上流をたどれば呼吸・腹圧・反り腰・股関節へ、下流をたどれば足首の古傷へ。この「どちらが原因か」を見極めないまま腰だけを揉んでも、同じストレスがかかり続けて、翌日には戻ってしまうわけです。
これが、整体で腰痛を根本から見直すときに、私たちが最も大切にしている考え方です。
山﨑院長が腰痛の方を診るとき、実際に見ている順番
ここでは、ネイチャーボディ鍼灸整体院で、私が実際に腰痛の方をどう診ているかを、現場の順番でお話しします。
まず、痛みが出ている腰そのものは、いったん脇に置きます。腰は「結果」だからです。次に考えるのは、原因が腰より上(体幹側)にあるのか、下(足側)にあるのか、という一本の軸です。
下から来ているものは、検査すれば分かります。左右を比べて「右足が硬い、右膝もおかしい、股関節やお尻も右が硬い」となれば、右足から症状が上がってきていると判断します。そこからさらに検査を進めて、足首の可動域が左右で違えば、過去の捻挫を疑い、問診で確認します。
上から来ているものであれば、腹圧・呼吸・反り腰・腸腰筋を見ます。お腹に力が入らない(腹横筋が落ちている)方には、施術と並行して「お腹を凹ませて座ってください」という指導(ドローイン)をしていきます。腹横筋がついてくると、意識しなくても腹圧が入るようになり、腰が安定してきます。腹横筋・横隔膜・骨盤底筋の3つはセットで連動しているので、一つでも落ちていれば、3つとも弱っている前提で全体を見ます。
そして、鍼灸整体院ならではの視点として、腸腰筋のように奥深くにあって手では届きにくい筋肉、凝り固まって血のめぐりが悪くなっている部位には、髪の毛ほどの細い鍼を使う鍼灸を組み合わせます。整体で骨格と体全体のバランスを整え、鍼灸で奥の緊張を緩める。この組み合わせが、慢性的な腰痛に対して力を発揮します。
こうした「痛い場所ではなく、原因の場所を見極める」という体全体の見方は、私がフランスの専門学校で学んでいるオステオパシー(内臓や関節の動き、体のつながりに着目する国際基準の徒手療法)の考え方とも重なります。腰・股関節・足首・呼吸を、バラバラの部品ではなく、一つのつながりとして捉える。ここが、腰だけを揉む施術との一番の違いです。
なぜ、私が臨床21年を過ぎた今も、わざわざフランスまで学びに行くのか。それは、日本の徒手療法がまだ国際基準に追いついていない部分があると感じているからです。臨床に立ち続けるなら、学び続けるのはマストだと考えています。目の前の患者さんを本当に良くしたいなら、施術者は最後まで勉強し続けるべきだ——これが私の一貫した姿勢です。
なぜ、これまでどこに行ってもよくならなかったのか
「マッサージも整体も鍼も、いろいろ試したけれど一時的」——こういう方が本当に多く来院されます。ここでは、なぜ改善しなかったのかを、患者さんの実感に沿って解きほぐしていきます。
理由1|腰(結果)だけを見て、原因(股関節・足首・呼吸)を見ていなかった
前の章で見たとおり、腰痛の原因は腰以外にあることが多いのです。腰だけを揉むと、その日は軽くなります。でも足首の古傷、腸腰筋の縮み、抜けた腹圧といった本当の原因が残っていれば、同じ負担が腰にかかり続け、翌日には戻ります。「戻る」というのは、施術が効かなかったのではなく、整えるべき場所に手が入っていないというサインなのです。
理由2|強く押されて、かえって悪化していた
「ゴリゴリと強く押されて、逆に痛くなった」という経験はありませんか。筋肉は、強い刺激で傷つくほど硬くなろうとします。腰が痛いのは、その筋肉が「これ以上動くな」と体を守っている面もあるのです。そこを力任せに押せば、防御反応でさらに硬くなり、慢性化してしまいます。ネイチャーボディ鍼灸整体院では、バキバキ鳴らすような負担の大きい施術は行いません。体の状態に合わせて力を調整します。
理由3|施術だけで、運動やセルフケアが並行していなかった
ここは正直にお伝えします。腰痛は、施術だけでは完結しにくい症状です。腸腰筋の柔軟性、腹圧をつくる腹横筋、ゆるんだ靭帯を守る筋力——これらは、施術と並行してご自身で運動・ストレッチを続けてこそ育ちます。実際、腰痛の方のほとんどが、トレーニングを並行することで良くなっていきます。逆に、施術だけを受け続けても、支える体そのものが変わらなければ、いつまでも通い続けることになってしまいます。
そして、この「施術+運動」という組み合わせは、私たちの独自の思いつきではありません。後の参考文献でも触れますが、英国の国立医療技術評価機構(NICE)のガイドラインは、腰痛に対して徒手療法は運動療法とセットで提案することを推奨しています。2024年に発表されたメタアナリシス(複数の研究をまとめて分析したもの)でも、鍼灸単独より、鍼灸とお腹まわりの運動を組み合わせたほうが、慢性腰痛の改善効果が高いと報告されています。ネイチャーボディ鍼灸整体院が施術と運動指導をパッケージで提案しているのは、まさにこの国際的な流れに沿っているからです。
理由4|施術者がどこで何を学んだか、分からないまま任せていた
少し立ち入った話をします。日本には、オステオパシーやカイロプラクティックの国家資格の制度がありません。つまり、学校できちんと学んでいなくても、これらを名乗れてしまうのが現状です。だからこそ、施術者を選ぶときは、どこで・どれだけ学んだのかを確認していただきたいと私は考えています。これは他院を批判したいのではなく、あなたが自分で見極めるための軸として持っていてほしいのです。ちなみに私が国家資格として保有しているのは、はり師・きゅう師です。オステオパシーは、フランスの専門学校で国際基準の課程を学んでいる最中で、国際ライセンス(D.O.)はまだ取得しておらず、取得を目指して学び続けている段階です。ここは正直にお伝えしておきます。
自宅でできる腰痛セルフケア|無理なく、続けられる範囲で

施術と並行して、日常でできることをお伝えします。どれも痛みが強いときは無理をせず、「気持ちいい」と感じる範囲で行ってください。
腸腰筋をゆるめるストレッチ
縮んで固まった腸腰筋を伸ばします。
- 床に片膝立ちになる(右を伸ばすなら、左膝を立て、右膝を床につく)
- 背筋を軽く伸ばしたまま、体重をゆっくり前に移す
- 右の太ももの付け根から下腹の奥が伸びる感覚があればOK
- 呼吸を止めず、息を吐きながら15〜20秒キープ。左右2回ずつ
ポイントは、腰を反らせないこと。反ると腰に負担がかかります。お腹を軽く引き込んだまま行うと、付け根がよく伸びます。
呼吸を取り戻すドローイン
抜けた腹圧を立て直す、地味ですが最も大切なケアです。
- 仰向けに寝て、両膝を立てる
- 鼻から息を吸ってお腹をふくらませる
- 口からゆっくり長く息を吐きながら、お腹を凹ませていく
- 吐ききったところで、下腹に軽く力が入る感覚を5秒キープ
- これを5〜10回
息を「吐く」ことに集中してください。吐けると横隔膜が動き、腰が緩みやすくなります。慣れてきたら、椅子に座った状態でも同じように「お腹を凹ませて座る」を意識してみてください。
水分と、軽い有酸素運動
腸腰筋は老廃物が溜まりやすい筋肉です。こまめに水を飲んで腎臓からの排泄を促し、ウォーキングなど無理のない有酸素運動で血のめぐりを良くすることが、地味ながら効いてきます。いきなり頑張る必要はありません。続けられることが何より大切です。
やり過ぎ注意
ストレッチも運動も、「痛みを我慢して伸ばす」のは逆効果です。伸ばした後や翌日に痛みが強くなるなら、それは合図。範囲を小さくするか、いったんお休みしてください。セルフケアは、体を痛めつけるものではなく、いたわるものです。
こんなときは、まず医療機関へ
腰痛の多くは、筋肉や関節、筋膜(ファシア)の機能的な問題で、整体や鍼灸が力になれる領域です。ただし、次のようなサインがあるときは、施術より先に医療機関の受診を優先してください。
- 足のしびれ・力が入らない・動かしにくさがある(腰椎や神経の問題が疑われます)
- 排尿・排便がうまくコントロールできない(膀胱直腸障害。すぐに受診が必要です)
- じっとしていても激しく痛む、夜間に眠れないほど痛む
- 発熱をともなう腰痛、原因不明の急な体重減少がある
- 転倒・事故など強い衝撃のあとに痛みが出た
これらはレントゲンやMRIでの確認が必要な場合があります。まずは整形外科を受診し、緊急性が高いと感じるときは救急も検討してください。そのうえで「検査では異常なし」と言われたのに痛みが残る——そこからが、私たち徒手療法の出番です。医師の診断を否定するものではなく、医師が扱う病理とは別の「機能の問題」を補う立場だと考えてください。
たまプラーザ・青葉台で長年の腰痛にお悩みなら
ここまで読んでくださったあなたは、もう「腰痛は腰だけの問題ではない」ことをご理解いただけたと思います。
長年の腰痛は、「年のせいだから」「病院でも治らないから」とあきらめてしまいがちです。でも、本当の原因は、股関節や腸腰筋、足首の古傷、そして呼吸といった、腰から離れた場所に隠れていることが少なくありません。そこを一本の線でつなげて見直したとき、これまで変わらなかった腰痛にも、変化の糸口が見えてきます。
整体で体全体のバランスを整え、鍼灸で奥の緊張を緩め、あなたに合ったストレッチと運動を並行する。この組み合わせで、「腰痛がない状態」を一緒につくっていきましょう。腰痛のより詳しい情報や施術内容は、ネイチャーボディ鍼灸整体院の腰痛専門ページでもご紹介しています。まずは気軽にご相談ください。あなたの体のどこに原因があるのかを、一緒に見つけていきます。
この記事を書いた人
山﨑由浩(やまざき よしひろ)/ネイチャーボディ鍼灸整体院 代表。
はり師・きゅう師(国家資格)。臨床歴21年・延べ16万回の施術・開業14年。神奈川県横浜市青葉区青葉台(たまプラーザ・青葉台エリア)で、腰痛をはじめとする慢性の不調に向き合ってきました。日本と中国で東洋医学を21年実践し、現在はフランスの専門学校で国際基準の徒手療法(オステオパシー)を学んでいる在学中です。国際ライセンス(D.O.)は未取得で、取得を目指して学び続けている段階です。
なぜ21年やってきた今も、わざわざフランスまで学びに行くのか。それは、日本の徒手療法がまだ国際基準に追いついていない部分があり、目の前の患者さんを本当に良くするためには、学び続けるしかないと考えているからです。臨床に立ち続けるなら、勉強し続けるのはマスト。「世界基準の徒手療法 × 日本が世界に誇る鍼灸」——この二つを掛け合わせて、痛い場所ではなく本当の原因を見極める整体を目指しています。この記事で、症状名の言い換えではなく、解剖と最新の研究まで踏み込んで書いているのも、その姿勢の延長線上にあります。
参考文献

- WHO. Guideline for non-surgical management of chronic primary low back pain in adults in primary and community care settings. 2023. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK599216/
- Qaseem A, et al. Noninvasive Treatments for Acute, Subacute, and Chronic Low Back Pain: A Clinical Practice Guideline From the American College of Physicians. Ann Intern Med. 2017. PMID: 28192789
- NICE. Low back pain and sciatica in over 16s: assessment and management (NG59). 2016/2020. https://www.nice.org.uk/guidance/ng59
- Mu J, et al. Acupuncture for chronic nonspecific low back pain. Cochrane Database Syst Rev. 2020.
- Acupuncture combined with core muscle exercises for chronic nonspecific low back pain: systematic review and meta-analysis. Front Med. 2024. https://www.frontiersin.org/journals/medicine/articles/10.3389/fmed.2024.1372748/full
- de Luca K, et al. The effect of spinal manipulative therapy on pain relief and function in patients with chronic low back pain: an individual participant data meta-analysis. 2021. PMID: 34049207
よくある質問(Q&A)
Q. 腰痛の整体には、何回くらい通えば変化を感じられますか?
状態によって大きく異なりますが、慢性的な腰痛では、最初の数回を1〜2週間おきに受け、その後は状態を見ながら間隔を空けていくのが一般的です。ネイチャーボディ鍼灸整体院では「卒業」を目標にしており、約1か月間、症状が出ずに良い状態を維持できることを一つの目安にしています。ただし、足首の古傷や腹圧の弱さなど、体に育てるべき土台がある場合は、施術と並行した運動の継続が必要なので、回数だけで区切るのは難しいのが正直なところです。初回の検査で、あなたの状態に応じた目安をお伝えします。
Q. 夜中、寝返りのたびに腰が痛くて目が覚めます。これは整体で変わりますか?
原因によります。腸腰筋のこわばりや反り腰、腹圧の抜けから来る寝返り時の痛みであれば、整体と鍼灸、運動の組み合わせで変化が期待できます。一方で、脊柱管狭窄症などが背景にあり夜間に痛む場合は、施術だけで簡単に変わるものではなく、状態によっては医療機関の判断が優先されます。夜間痛が強い、じっとしていても痛む、足のしびれをともなう場合は、まず整形外科で検査を受けてください。そのうえで「異常なし」であれば、機能的な問題としてご相談いただけます。
Q. マッサージと整体は、腰痛に対して何が違うのですか?

マッサージは主に筋肉をほぐして血のめぐりを良くするもので、その日は楽になります。ただ、腰痛の原因が股関節・足首・呼吸など腰以外にある場合、腰の筋肉をほぐしても翌日には戻りやすいのが実情です。整体は、骨格や体全体のバランス、動きの崩れそのものを見直します。ネイチャーボディ鍼灸整体院では、痛い腰だけでなく、その上流(体幹側)と下流(足側)のどちらに原因があるかを見極め、必要に応じて鍼灸も組み合わせます。ほぐすことと、原因を整えることは別の取り組みだとお考えください。
Q. 昔、足首を捻挫したことがあります。今の腰痛と関係あるのでしょうか?
大いに関係している可能性があります。捻挫で伸びてしまった靭帯は手術以外では元に戻らず、その足首はぐらつきやすくなります。片側だけ体重の乗り方が変わり、それを膝・股関節・骨盤が代償し、最終的に腰がずっと吸収し続ける——という連鎖が起こります。10代の部活で捻った古傷が、何十年も後の腰痛の土台になっていたケースを、実際に何度も診てきました。検査で左右の足首の可動域を比べると、この可能性が見えてきます。足首まわりの調整と、ゆるんだ靭帯を守るセルフケアが必要になります。
Q. 反り腰だと言われました。腰痛と関係しますか?
深く関係します。お腹の奥の腹横筋や骨盤底筋の力が抜けると、体幹をお腹で支えられず、代わりに腰を反らせて立つようになります。反り腰になると腸腰筋が縮んで硬くなり、骨盤の向きが変わって股関節に負担が集中します。特に出産を経験された女性は、骨盤底筋のゆるみからこの連鎖が起きやすいです。整体で骨格を整えることと並行して、お腹を凹ませて座るドローインなどで腹圧を立て直していくことが、反り腰由来の腰痛には効果的です。
Q. 腰痛に鍼灸は効果がありますか?
慢性腰痛に対して、鍼灸は国際的に評価されているアプローチの一つです。世界保健機関(WHO)は2023年のガイドラインで、慢性腰痛に対して鍼灸を推奨しています。米国内科学会のガイドラインでも、慢性腰痛の初回治療として推奨される非薬物療法に鍼治療が含まれています。ネイチャーボディ鍼灸整体院では、腸腰筋のように奥深くて手が届きにくい部位や、凝り固まった箇所に、髪の毛ほどの細い鍼を用います。整体で骨格を整え、鍼灸で奥の緊張を緩める組み合わせが、慢性的な腰痛に力を発揮します。
Q. 腰痛の施術は痛いですか?強く押されるのが苦手です。

ご安心ください。ネイチャーボディ鍼灸整体院では、バキバキ鳴らしたり、ゴリゴリ強く押したりする、負担の大きい施術は行いません。筋肉は強い刺激で傷つくほど硬くなろうとするため、力任せに押すとかえって慢性化を招きます。体の状態に合わせて力を調整する、やさしい施術が基本です。過去に強い施術で悪化した経験がある方こそ、一度ご相談ください。
Q. 「病院で異常なし」と言われた腰痛でも相談できますか?
はい、むしろそうした方が多く来院されます。レントゲンやMRIは骨や神経などの構造的な問題を映すもので、関節の動きの悪さ、筋肉のうまく働かない状態、体のバランスの崩れといった「機能の問題」は映りません。組織は壊れていないのに本来の動きができていない状態を、私たちは機能障害と呼びます。検査で異常がなくても続く腰痛には、この機能障害が背景にあることが多く、まさに整体・鍼灸が力になれる領域です。医師の診断を否定するものではなく、医師が扱う病理とは別の領域を補う立場です。
Q. デスクワークで、1時間座った後の一歩目が痛みます。どうすればいいですか?
座っている間に脱力しすぎて、適切に座れていないことが一番の原因であることが多いです。背骨全体と、それを受ける骨盤まわりにズレがないか評価する必要がありますが、こうした方はお腹の圧力(腹圧)が抜けているケースが非常に多く見られます。対策としては、施術と並行して「お腹を凹ませて座る」ドローインを行い、腹横筋を育てていきます。腹横筋がついてくると、無意識でも腹圧が入り、座っていても腰が安定してきます。座りっぱなしを避け、1時間に一度は立ち上がって体を伸ばすことも合わせて心がけてください。
Q. 施術者を選ぶとき、何を基準にすればいいですか?
どこで・どれだけ学んだのかを確認していただきたいと思います。日本にはオステオパシーやカイロプラクティックの国家資格の制度がなく、きちんと学んでいなくても名乗れてしまうのが実情だからです。国家資格(はり師・きゅう師など)の有無、臨床経験、そして学び続けている姿勢が一つの軸になります。ネイチャーボディ鍼灸整体院の院長は、はり師・きゅう師の国家資格を持ち、臨床21年を経た今もフランスの専門学校で国際基準の徒手療法を学び続けています。他院を批判するためではなく、あなたが安心して体を預けられる相手を、ご自身で見極めるための材料としてお伝えしています。
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