芸能人が足の裏をゴリゴリやって痛がっている映像などを見たことがあると思いますが、痛い整体について解説をしていきたいと思います。
理想の整体は痛くない
体の不調があって整体の施術を受けに来られていますので、あまりにも痛みが伴う施術は良くありません。
体を回復させるのが目的ですから、心地よい施術、強くても痛気持ち良い施術である必要があります。ストレスを最小限にして自己治癒力を高めることが、改善への近道になります。
体の必要な箇所に適切な刺激を入れることで、改善へのスピードを高めることができるのですが、痛みを伴う整体に関しては、その場での「受けた感」は強いと思いますが、施術後の「揉み返し」やだるくなってしまう「好転反応」につながるケースが目立ちます。
特に、不調が長く続いている方や、持病をお持ちの方、自律神経が乱れ元気がない方には、痛みを伴う施術は特に合いません。
理想の整体は、痛みを伴うことはなく、心地よい施術である。という部分がとても大切です。施術中に眠ってしまう方もいますし、施術が終わったら「スッキリ感」「ハツラツ感」が出るのが良い施術です。
痛みを伴う整体について
痛みを伴う強い施術を基本として提供している整体院も存在します。
体の反射を利用したテクニックの一つで、強い刺激を体に与えると、今まで感じていた痛みを感じづらくなる。という反射があります。特定のポイントを決めて、強く施術を加えるので、施術のトレーニングがとてもやり易い。という治療院側のメリットがありますので、粗悪な技術がなくならない理由かと考えております。
痛みを伴うので、「やってもらった感」「受けた感」が強く印象に残ります。体も刺激に依存をしますので、またやってもらいたいな。という状態を作ることが出来ます。
残念ですが、この作用は一時的なもので、根本的な改善には向かない。と言われているのが現実です。欧米を初めとした、国際基準のテクニックを基本としている整体院では、痛みを伴う施術は体を悪くしている。と表現をする先生もいます。
最短の時間で、改善にこだわるのであれば、痛みを伴う整体は選択をしない方が良い判断だと考えております。
目的に合わせて整体の種類を変える
不調を改善するには、原因に応じた整体テクニックを選択し、心地の良い適切な刺激で施術をしなければなりません。医療も進み、体の構造と治癒のプロセスも研究が進み、不調の改善というのは明確な指標が出来てきたのが現実です。
最低でも
・背骨が原因の不調
・筋肉が原因の不調
・筋膜やファシア(膜)が原因の不調
・自律神経が原因の不調
に応じたテクニック分けがあり、それぞれに刺激を入れるために圧の強さが決まっています。部位に合わせて5グラムで押したり、15キロ以上で圧をかけたりする必要があります。
特にファシア(膜)や自律神経の原因へアプローチを掛ける場合は、数グラム単位での施術が求められます。弱い施術の方が効果がある。という部位もある。というのを知って頂けると良いかと思います。
原因に的確にアプローチをすることが出来なければ、改善することが難しい。と言われているのが整体です。それぞれのテクニックを習得するまでトレーニングに時間が掛かりますが、患者さんの根本改善をサポートするのであれば、必須事項です。
あなたに合った整体を探そう
痛みを伴う強い整体も、合う人には合います。
健康で元気な人であれば、「受けた感」や「やってもらった感」を優先しても良いかも知れません。しかし、体は強く押せば押すほど皮膚が分厚くなり、さらに強い整体を求める。という現実もあります。
本当の意味での健康を守り、高齢になっても元気で生活をしていただきたいので、痛みのある整体に関しては今一度考えていただければ幸いです。
当院では安易な「痛い整体」へ逃げずに、改善に必要な技術を追い求め、全員が提供できる、高いレベルの施術を求め続けます。