整体の施術料は高い理由について、ご説明をしていきたいと思います。金額に関してはそれぞれ感じ方は異なりますが、当院では1回の施術料金は8000円になっています。地域によって相場は違いますが、店舗の家賃が高いところは施術料金を上げないと、店舗を構えることも出来ないという現実もあります。
整体は自費診療
日本では保険診療というものがあります。社会保険料を支払って、窓口での負担額や上限を決めるなどのルールですが、病院ではこのような受診方法が一般的です。
年齢に応じて3割負担や1割負担、中学生以下は無料など自治体や収入によって負担額が変わります。
整体院で現場でよく見るのは、整形外科や脳外科、整骨院(接骨院)などで保険診療を受けられて、整体院へ来院する方が多いという印象を持っております。
保険診療では、患者さんからの窓口の負担以外に国や保険会社へ保険金請求をしています。国民が支払っている社会保険料に当たるわけですが、これらの請求と窓口の負担額を合わせると、自費診療で行なっているような金額になっていきます。
整体は自費診療になりますので、保険診療の施術と比べられるものではありません。そして、「保険適応で整体を受ける」ということは日本では出来ません。
保険診療を受けた後に、整体の自費診療を受けられているので、高い?と感じ易くなっている背景もあるかもしれません。
整骨院や接骨院や整形外科では保険診療
整骨院や接骨院は柔道整復師がいる怪我や外傷の専門院です。骨折・捻挫・脱臼・打撲などの怪我に関しては、原因がはっきりしているので、保険診療が可能です。
朝寝違えてしまった、ギックリ腰になった、骨折したかも?捻挫をした、などは外傷ですので、保険適応となる整骨院や整形外科を受診しましょう。
保険診療で施術を行う場合は、電気を流したり、注射をしたり、投薬をしたり、リハビリをしたりと、やって良い施術が決まっています。それぞれに点数が付いていて、合算して保険請求をします。
体の不調(慢性的な不調や痛みや痺れ)は整体へ
整体院に来院される方の多くは、ケガや外傷ではない体の不調を抱えています。慢性的な不調や痛みや痺れ、自律神経の乱れや、保険診療で受診していたけれど改善していないケースなど様々なお悩みで来院されています。
保険診療では対象となる部位しか施術できません。膝なら膝の施術、腰なら腰なら腰、肩なら肩、というような形で、施術を行います。
原因がその部位にあれば改善するわけですが、原因が別の部位にあった場合はどうでしょうか?
「膝の痛みの原因が、首と背中であった場合、保険診療では改善できない」
という事態が起こります。
このような事態を防いだり、対応するために、当院では自費診療の整体を選択し提供しています。
ケガ以外の慢性的な不調や痛みや痺れ、自律神経の乱れなどに関しては、原因が様々です。
少なくとも以下のカテゴリー分けはする必要があり、適応するテクニックを使用して改善へ導いていくサポートをしていきます。
・背骨が原因の不調
・筋肉が原因の不調
・筋膜やファシア(膜)が原因の不調
・自律神経が原因の不調
整体では原因に的確にアプローチするテクニックがありますので、最も最短で改善に必要なテクニックを使用して施術を組み立てていきます。
海外の整体事情
私はベトナム・タイなどの海外でも拠点を構え施術をしています。海外では日本のような保険診療は一般的ではありませんので、全てが自費診療になります。競争も激しく、腕がなければ患者さんも来ることがない、シビアな世界です。
残念ですが、日本の整体レベルは最先端を行く欧米に比べると30年遅れていると言われています。
保険診療があることによって、技術や知識を高めることを怠っている。と考えることも出来ます。
結果で安いか高いかを決める
どれだけ施術費が安かったとしても、20回・30回と受けても結果が出なければ、それは良くない施術です。結果が出るのであれば、高い施術費だったとしても、満足していただけるのが現場の印象です。
高すぎる施術費というのは、いかがなものか?と思いますが、想像できる範囲内で結果がきちんと出る。これが最も重要だと考えています。