青葉区の整体なら「ネイチャーボディ鍼灸整体院」

著者:ネイチャーボディ鍼灸整体院 代表 山﨑由浩

「胃もたれ」と「胸焼け」、あなたはどちらで困っていますか?

全身のつながりを診る施術

「胃もたれと胸焼けって、結局どう違うの?」——ネイチャーボディ鍼灸整体院にご相談にいらっしゃる方の多くが、この2つを混同したまま長く悩んでこられています。喉の違和感や胸のつかえ、みぞおちのムカムカが何年も続き、胃薬を飲み続けている。それでもスッキリしない。そんな方に向けて、この記事を書きました。

まず、ご自身がどちらのタイプなのか、次のチェックで確かめてみてください。

「胸焼け」に近いサイン

  • みぞおちから胸の中央にかけて、焼けるような・ヒリヒリする感じがある
  • 酸っぱいもの、苦いものが喉や口までこみ上げてくる
  • 横になった時、前かがみになった時に症状が強くなる
  • 夜、布団に入った瞬間に喉の奥がこみ上げて咳き込む
  • 食後、しばらくすると胸のあたりがヒリつく

「胃もたれ」に近いサイン

  • 食後にみぞおちが重い、張っている、いつまでも食べ物が残っている感じがする
  • 少し食べただけですぐお腹がいっぱいになる(早期飽満感)
  • 食欲が落ちて、朝食を食べる気になれない
  • 胸が「焼ける」というより「重だるい」「つかえる」
  • 飲み会の翌朝、胃がムカムカして何も入らない

どうでしょうか。両方に当てはまる方も少なくありません。実はここが大事なところで、胃もたれと胸焼けは、感じる場所が近いだけで、体の中で起きていることは別の現象です。そして、この2つを分けて考えられるかどうかで、対処の方向が変わってきます。

この記事では、鍼灸師の国家資格を持ち、臨床21年・延べ16万回の施術に立ってきた院長・山﨑由浩の視点から、両者の違い・体の中で何が起きているのか・なぜ薬を飲み続けても消えないのか・整体でどこを診るのか・自宅でできる安全な対処までを、丁寧に解説していきます。読み終える頃には、「自分の不調はどこから来ているのか」の見取り図を持てるはずです。

胃もたれと胸焼けの違い——同じ場所でも、起きていることが違う

体の状態を確認する

この章がこの記事の心臓部です。少し解剖の話が続きますが、ここを理解すると、なぜ薬だけでスッキリしないのかまで一本の線でつながります。

胸焼け=「胃酸が食道に上がって、食道が荒れている」

呼吸と体の動きを確認する

胸焼けの正体は、本来なら胃の中にとどまっているはずの胃酸が、食道に逆流している状態です。

胃の中では、食べ物のタンパク質を溶かすために強い酸性の胃酸が分泌されています。胃酸は自分自身の胃壁すら溶かしてしまう力を持っているので、胃はそれに耐えられるよう、胃粘液という保護成分を同時に出して、粘膜を守っています。胃酸と胃粘液がバランスよく働いているのが健康な状態です。

ところが、食道にはこの保護の仕組みがありません。食道の粘膜は胃酸にさらされることを想定していないため、逆流が起きると簡単にダメージを受け、炎症を起こします。これが焼けるような・ヒリヒリする感覚、いわゆる胸焼けです。この状態が続いたものが、内視鏡で「逆流性食道炎」と診断されます。

では、なぜ胃酸が上がってきてしまうのか。ここで登場するのが、胃と食道のつなぎ目にある下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)という筋肉です。イメージとしては、水道の蛇口のような働きをする輪状の筋肉で、飲み込んだ後はキュッと締まって、胃の内容物が逆流しないよう蓋をしています。この蛇口が正しく締まっていれば、胃酸は上がってきません。逆に、この締まりがゆるむと、胃酸が食道へ流れ込んでしまう。だから横になった時や前かがみになった時、つまり胃が食道より高くなる・お腹に圧がかかる姿勢で症状が強くなるのです。

胃もたれ=「胃の動きが弱って、食べ物が居座っている」

やさしい手技での調整

一方、胃もたれの正体は逆流ではありません。胃そのものの動きが弱っている状態です。

胃は、入ってきた食べ物を受け止めるためにふくらむ働き(適応性弛緩)と、食べ物を混ぜて十二指腸へ送り出す働き(胃排出)という、2つの運動を担っています。この動きがスムーズだと、食べたものは適切なタイミングで先へ送られます。ところが、この運動が低下すると、食べ物が胃の中に長く居座ってしまう。すると「いつまでも残っている感じ」「重だるい」「少し食べただけでいっぱいになる」といった、胃もたれ特有の症状が出ます。

さらに、胃の知覚が過敏になっているケースもあります。普通なら気にならない程度の胃の張りを、痛みや不快感として強く感じてしまう状態です。動きの低下と知覚の過敏、この2つが重なって、胃もたれは起こります。

検査をしても胃に大きな炎症や潰瘍が見つからないのに、こうした胃の重さ・つかえ・早くお腹がいっぱいになる感じが続く状態を、国際的には機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)と呼びます。日本では「慢性胃炎」「神経性胃炎」「ストレス性胃炎」と説明されることもあります。

2つの違いを一枚の絵にすると

施術前の触診

整理すると、こうなります。

  • 胸焼け=胃酸が上(食道)へ逆流して食道が荒れている。問題は「蛇口(括約筋)のゆるみ」と「胃酸」。
  • 胃もたれ=胃の運動が下(十二指腸方向)へうまく進まず、食べ物が胃に居座っている。問題は「胃の動きの低下」と「知覚過敏」。

方向が違うのです。胸焼けは「上がってくる」トラブル、胃もたれは「先に進まない」トラブル。だから、同じみぞおち付近の不快感でも、対処の考え方が変わります。

なぜ両方が同時に起きるのか——「なぜ」を3回掘る

全身のつながりを診る施術

ここで多くの方が疑問に思うのが、「じゃあ、なぜ私は胸焼けも胃もたれも両方あるのか」ということです。これを、なぜを3段階まで掘って考えてみます。

1回目のなぜ:なぜ両方起きる? → 胃の動きが弱ると(胃もたれの原因)、食べ物が胃に長くとどまります。胃の中の内容物と圧が長時間高い状態が続くため、蛇口がゆるんだ時に逆流しやすくなり、胸焼け(逆流)も誘発されるのです。つまり両者は無関係ではなく、根っこでつながっています。

2回目のなぜ:なぜ胃の動きが弱り、蛇口がゆるむのか? → 胃の運動も、下部食道括約筋の締まりも、どちらも自律神経によってコントロールされています。自分の意思とは別に、内臓の動きを自動で調節している神経です。この自律神経のバランスが乱れると、胃の動きも括約筋の締まりも同時に不安定になります。だから片方だけでなく、両方の症状が出やすいのです。

3回目のなぜ:なぜ自律神経が乱れるのか? → ここが、整体・鍼灸が関わってくる領域です。自律神経は脳と内臓を結ぶ神経ですが、その通り道である背骨(特に胸椎から胸腰移行部)や、呼吸のたびに上下する横隔膜の状態と、密接に関わっています。この背骨や横隔膜の動きが硬く・悪くなると、自律神経の働きにも影響が及びうる——これが院長が臨床で最も重視している着眼点です。次の章で詳しく説明します。

私が臨床で診ているポイント——左肩・横隔膜・背骨のつながり

全身のつながりを診る施術

ここからは、ネイチャーボディ鍼灸整体院で私が実際に体を診るときに、どこを・どの順番で確認しているのかをお話しします。

病理と機能障害を、まず分ける

体の状態を確認する

私が最初に必ずやるのは、その方の不調が「病理」なのか「機能障害」なのかを切り分けることです。

病理とは、内視鏡や検査で確認できる、組織そのものの傷つき・構造の変化です。逆流性食道炎の炎症の跡、萎縮性胃炎、そして胃がんのような病変がこれにあたります。こうした病理がメインの場合は、迷わず胃腸内科での診療が優先です。ここは整体で代わりになる領域ではありません。

一方、機能障害とは、組織は壊れていないのに、本来の動きや働きが十分にできていない状態です。胃の運動が弱っている、括約筋がうまく締まらない、背骨や横隔膜の動きが悪い——これらはレントゲンやMRIには写りませんが、実際に不調を生みます。「検査では異常なしと言われたのに、つらさが続く」という方は、この機能障害が背景にあることがほとんどです。そして、正しく機能していない部分を、正しく機能するよう手で調整していく——これこそ整体や鍼灸、そして徒手療法が最も得意とする領域です。

実は、左肩を触ることから始めることがある

呼吸と体の動きを確認する

ネイチャーボディ鍼灸整体院にいらっしゃった方で、印象的なエピソードがあります。膝の痛みで来院された70代の男性に、私は初回、左肩を触って「胃や食道は悪かったりしますか?」とお尋ねしました。ご本人は驚かれていました。というのも、その方は5年間、胃炎と逆流性食道炎に悩まされ、胃薬だけを飲み続けていたからです。

なぜ左肩から胃や食道が分かるのか。これは、内臓を包む膜(ファシア)のつながりを診ているからです。胃や食道の膜の緊張が、膜のネットワークを介して左肩・左の背中の張りとして表れることがある、という視点です。この方は「膝の痛みは背中から、背中の張りは胃や食道から来ている」とお伝えし、両方を施術していきました。もちろん個人差はありますし、すべての左肩こりが胃由来というわけではありません。ただ、こうした体の「つながり」を診ることが、原因を見つける手がかりになります。

私が重点的に診る場所——胸椎・肋骨・横隔膜

やさしい手技での調整

胃もたれ・胸焼けの方を診るとき、私が特に注目するのは次の場所です。

横隔膜。呼吸のたびに上下する、胸とお腹を仕切るドーム状の筋肉です。実はこの横隔膜、食道が胃に入る部分をぐるりと囲んでおり、下部食道括約筋の締まりを外側から助ける役割も担っています。呼吸が浅く、横隔膜がうまく動かなくなると、この助けが働きにくくなり、逆流が起きやすくなる——ここは非常に重要なポイントです。実際、内視鏡で診断を受けて来られる方の体を診ると、横隔膜や胸郭(肋骨・胸骨の中)から首に至るまで、強い緊張が見られることがほとんどです。

背骨、とくに胸椎から胸腰移行部。横隔膜はこの背骨の付着部から生まれています。ここが硬く動かなくなると、横隔膜の動きにも制限がかかります。同時に、この胸椎のあたりからは内臓を調節する自律神経が出入りしています。背骨と肋骨を整えることは、横隔膜の働きと自律神経の両方に関わる、要の場所なのです。

慢性胃炎・胃もたれの方の場合は、胃を中心に、胃の上面にある横隔膜、側面の肝臓とその膜、胃の裏側にある太陽神経叢(自律神経が集まる場所)、そして背骨・肋骨まで、隣り合う構造をひとつながりに診ていきます。動画でも私はよくお話しするのですが、体の歪みには筋骨格のパターン、膜のパターン、自律神経のパターンがあり、胃腸の不調や「食べるともたれる」「油物が苦手」といった症状は、この自律神経のパターンと重なることが多いのです。

呼吸が浅い方が本当に多い

施術前の触診

もう一つ、臨床で強く感じるのが、胃腸の不調を抱える方は呼吸が浅く、胸の前・みぞおち・お腹まわりが硬いということです。これは自律神経のパターンの体の歪みの典型で、横隔膜がしっかり動けていないサインでもあります。呼吸が浅いと横隔膜のポンプ作用が働かず、内臓を包む膜の動きも鈍り、胃の動きも括約筋の締まりも不安定になる——こうした連鎖を、私は一人ひとりの体で確認しながら施術を組み立てています。

なぜ薬を飲み続けても、スッキリしなかったのか

全身のつながりを診る施術

「胃薬を何年も飲んでいるのに、良くならない」——これは本当に多くお聞きする声です。ここには、いくつかの理由があります。

薬は「胃酸」と「炎症」には効く。でも動きと締まりには届かない

全身のつながりを診る施術

病院での標準的な対応は、胃酸の分泌を抑える薬(PPIやガスター系)の処方と、生活指導(夜遅く食べない、食後すぐ横にならない、食べ過ぎない、コーヒー・アルコール・脂っこいもの・甘いものを控える)です。これらはとても理にかなった対応で、決して否定するものではありません。胃酸を抑えれば、食道の炎症は鎮まりやすくなります。

ただ、薬が働きかけるのは「胃酸の量」や「炎症」です。胃の動きが弱っていること、括約筋の締まりがゆるんでいること、その背景にある横隔膜や背骨の状態には、薬は直接は届きません。病院では、胃や食道に直接手で触れてアプローチすることはないのです。だから、胃酸を抑えている間は楽でも、機能の問題が残ったままだと、薬を減らすとまた戻ってきてしまう。「今は落ち着いているけど、食べ過ぎると出る」「しばらく食べられない状態が続く」——こうした状態で来られる方が実際に多いのです。

ここで、正直にお伝えしたいこと

体の状態を確認する

研究の結果も、正直に共有します。逆流性食道炎(GERD)に対して、2017年に発表された12試験・約1,235名を統合したメタアナリシス(複数の研究をまとめて解析したもの)では、鍼灸を薬物療法と組み合わせた群のほうが、薬だけの群より症状改善で優れていた、と報告されています(改善割合が約2割高い)。2025年の最新の解析でも、鍼を加えることで症状の再発率が下がったこと(再発リスクが約3分の1に低下)が報告されました。

ただし——ここが大事です——同じ2025年の解析は、全体の症状改善率はPPI(胃酸を抑える薬)のほうが高く、鍼灸だけをGERDの第一選択にすることは推奨しないとはっきり述べています。私もまったく同じ考えです。整体や鍼灸は、薬をやめるためのものではありません。内視鏡でバレット食道などの合併症がないことを確認したうえで、薬物療法に「上乗せ」する補完として使う。これが、現時点で国際的に最も妥当な位置づけです。ですから、薬をご自身の判断で急にやめることは絶対にしないでください。

胃もたれ側、つまり機能性ディスペプシアの領域では、もう少し前向きな報告があります。2026年に更新された23試験・約2,454名のメタアナリシスでは、経穴を外した「偽の鍼」と比べても、症状と生活の質の改善が中〜高い確実性で報告されています。世界の有病率は8.4%、およそ10人に1人弱、女性にやや多い傾向があるという報告もあり(44研究・40カ国・約25万7千人の解析)、決して珍しい状態ではありません。

なぜ、機能の問題が見過ごされてきたのか

呼吸と体の動きを確認する

もう一つ、根っこにある問題をお話しします。「胃が正しく機能していない」状態に対して、手で触れて整えるという選択肢があること自体が、まだ一般に知られていません。内臓を適切に扱える徒手療法の施術者が少なく、患者さんがどこへ相談すればいいか分からない——これが現状です。

そして、ここは私が声を大にして言いたいところですが、施術者は臨床に立ち続ける限り、最後まで学び続けるべきだと私は考えています。日本には、オステオパシー(内臓や関節の動きに着目する、欧州で確立された国際基準の徒手療法)やカイロプラクティックの国家資格制度がありません。だからこそ、どこで・どれだけ学んだのかが、施術の質を大きく左右します。私は鍼灸師の国家資格を持ち、臨床21年・延べ16万回の施術を重ねてきた今も、フランスの専門学校で国際基準の徒手療法(オステオパシー)を学び続けています。それは、日本の徒手療法がまだ国際基準に追いついていない現実があり、患者さんが良くならないまま放置されている状況を、一人でも減らしたいからです。

自宅でできる、安全な対処

やさしい手技での調整

ここからは、ご自宅で無理なくできる対処をお伝えします。ただし、これは診断や施術の代わりではありません。まず胃腸内科で検査を受けたうえで、日々のケアとして取り入れてください。

姿勢と食後の過ごし方

施術前の触診

胸焼け(逆流)が気になる方は、食後すぐに横にならないことが基本です。食べてから最低でも2〜3時間はできるだけ体を起こしておく。就寝前の食事は避けましょう。「今日はもう食べないでおこう」と思える日を増やすだけでも、夜の逆流はかなり違ってきます。寝るときに上半身を少し高くする(枕を高めにする、背中側を傾ける)のも、重力を味方につける工夫です。

前かがみの姿勢や、お腹を強く締めつける服装も、お腹の圧を上げて逆流を誘います。デスクワークで背中を丸めた姿勢が長く続く方は、こまめに体を起こす習慣をつけてください。

呼吸で横隔膜を動かす

全身のつながりを診る施術

臨床で呼吸が浅い方が本当に多い、とお話ししました。ご自宅では、ゆっくりした腹式呼吸を試してみてください。鼻から4秒ほどかけて、お腹をふくらませるように息を吸い、口から6〜8秒かけて、細く長く吐き切る。これを1回1〜2分、1日に数回。横隔膜がしっかり上下すると、内臓を包む膜の動きも促され、リラックスをつかさどる副交感神経も働きやすくなります。食後すぐや、症状が強いときは避け、落ち着いているときに行ってください。

食べ方・食べる量

全身のつながりを診る施術

胃もたれが気になる方は、一度に食べる量を減らし、よく噛むことです。胃の動きが弱っているところに大量に食べ物を入れると、いつまでも残ってつらくなります。脂っこいもの・甘いもの・アルコール・コーヒー・炭酸は、胃酸の分泌を促したり括約筋をゆるめたりするので、症状が出やすい時期は控えめに。

やり過ぎ注意

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お腹を強く揉む・押すセルフマッサージはおすすめしません。胃の知覚が過敏になっているときは、かえって不快感を強めることがあります。また、これらのセルフケアはあくまで日々の土台づくりです。数週間試しても変化がない、あるいは悪化する場合は、無理を続けず専門家にご相談ください。

こんなときは、まず医療機関へ

呼吸と体の動きを確認する

セルフケアの前に、次のようなサインがある場合は、整体や鍼灸ではなく、まず医療機関(胃腸内科・消化器内科、緊急時は救急)を受診してください。

  • 飲み込むときにつかえる・飲み込みにくい、だんだん固形物が通らなくなってきた
  • 黒いタール状の便が出る、吐いたものに血が混じる
  • 食欲がなく、思い当たる理由もないのに体重が急に減ってきた
  • 胸の強い痛みが続く、背中や腕にも広がる(心臓の病気の可能性)
  • 貧血を指摘された、強い倦怠感が続く
  • 症状が急に悪化した、これまで経験したことのない強い痛みがある

これらは、逆流や機能の問題では説明がつかない病変が隠れている可能性を示すサインです。特に、まだ一度も胃カメラを受けていない方は、まず検査で器質的な問題がないことを確認してください。それが「異常なし」だったのに不調が残る——そこからが、私たちの領域です。

まとめと、ご相談について

やさしい手技での調整

胃もたれと胸焼けは、感じる場所が近いだけで、体の中で起きていることは別の現象です。胸焼けは胃酸が食道へ上がって食道が荒れるトラブル、胃もたれは胃の動きが弱って食べ物が居座るトラブル。ただし両者は自律神経・横隔膜・背骨という共通の土台でつながっており、だからこそ両方が同時に起こりやすいのです。

薬は胃酸と炎症には効きますが、胃の動きや括約筋の締まり、その背景にある横隔膜・背骨の状態には直接は届きません。だから「飲み続けても、なんとなくスッキリしない」ということが起こります。ネイチャーボディ鍼灸整体院では、この機能の問題に、手で触れて整えるという整体・鍼灸のアプローチでお役に立てます。もちろん胃腸内科の検査を前提とし、薬をやめるためではなく、上乗せの補完として。

5年、10年と胃薬とつき合ってこられた方も、「もう体質だから」「歳のせいだから」と諦める前に、一度ご相談ください。青葉台のネイチャーボディ鍼灸整体院では、あなたの体のどこから不調が始まっているのかを、一緒に見つけていきます。ネイチャーボディ鍼灸整体院でお役に立てないと判断したときは、はっきりそうお伝えします。ご相談はLINE・お電話で承っています。

この記事を書いた人

施術前の触診

山﨑由浩/ネイチャーボディ鍼灸整体院 代表。はり師・きゅう師(国家資格)。臨床歴21年・延べ16万回の施術・青葉台での開業14年。日本と中国で東洋医学を21年実践してきました。

現在は、フランスの専門学校で国際基準の徒手療法(オステオパシー)を学んでいる在学中の身です。国際ライセンス(D.O.)はまだ未取得で、取得を目指して学び続けている段階です。

なぜ21年やってきた今も、わざわざ海外へ学びに行くのか。それは、日本の徒手療法がまだ国際基準に追いついておらず、検査で「異常なし」と言われた不調が、行き場を失ったまま放置されている現実があるからです。臨床に立ち続けるなら、学び続けるのはマストだと私は考えています。この記事で、最新の研究にまで踏み込んで機序を解説したのも、同じ姿勢からです。「世界基準の徒手療法 × 日本が世界に誇る鍼灸」で、あなたの不調の本当の原因を見極めるお手伝いをします。

参考文献

全身のつながりを診る施術

  • Zhu J, et al. Acupuncture for gastro-oesophageal reflux disease. Acupunct Med. 2017. PMID: 28689187
  • Yin J, et al. Does Manual Acupuncture Improve GERD Symptoms? A Systematic Review with Trial Sequential Analysis. Complement Med Res. 2025. PMID: 40127634
  • 機能性ディスペプシアに対する鍼施術のメタアナリシス(更新版). 2026. PMID: 41737400
  • Acupuncture for functional dyspepsia and other functional gastrointestinal disorders. 2021. PMID: 34342044
  • Lee K, et al. Global prevalence of functional dyspepsia according to Rome criteria, 1990-2020. Sci Rep. 2024. PMID: 38378941
  • Sugano K, Tack J, Kuipers EJ, et al. Kyoto global consensus report on Helicobacter pylori gastritis. Gut. 2015. PMID: 26187502

よくある質問(Q&A)

Q. 胃もたれと胸焼けは、同じ薬で対処できますか?

多くの場合、市販の胃薬でどちらもある程度カバーされますが、狙いは異なります。胸焼け(逆流)には胃酸を抑える薬が中心に、胃もたれ(胃の動きの低下)には胃の運動を助ける薬が向くことがあります。自己判断で選ぶより、どちらのタイプが強いかを胃腸内科で相談したほうが確実です。薬を飲んでも繰り返す場合は、薬が届かない機能の問題(横隔膜・背骨・自律神経)が背景にある可能性があります。

Q. どちらも当てはまるのですが、どう考えればいいですか?

両方あるのは珍しくありません。胃の動きが弱ると食べ物が居座り、胃の圧が高い時間が長くなるため、逆流(胸焼け)も誘発されやすくなるからです。両者は自律神経・横隔膜・背骨という共通の土台でつながっています。どちらか一方だけを追うより、共通の土台を整える視点が役立ちます。まずは検査で器質的な問題がないことを確認してください。

Q. ストレスが原因と言われましたが、本当にそれだけですか?

ストレスは自律神経を通じて胃の動きや括約筋の締まりに影響するので、無関係ではありません。ただ「ストレスだから仕方ない」で終わらせると、体側の要因(横隔膜や背骨の動きの硬さ、呼吸の浅さ)が見過ごされます。ネイチャーボディ鍼灸整体院では、ストレスと言われて諦めていた方が、体を整えることで落ち着かれたケースが実際にあります。心の問題と体の問題は切り分けず、両面から見ることをおすすめします。

Q. 通院はどのくらいのペースが目安ですか?

お体の状態によりますが、慢性的な不調では最初の数回を1〜2週間ごと、その後は状態に合わせて間隔を空けていくのが一般的です。ネイチャーボディ鍼灸整体院では「卒業」を目標にしており、約1か月間よい状態を維持できることを一つの目安にしています。その後はご希望に応じて1〜2か月に1回のメンテナンスを利用される方もいます。無理に通院をおすすめすることはありません。

Q. 整体・鍼灸で、胃薬をやめられますか?

いいえ、薬をやめるためのものではありません。研究でも、鍼灸を薬に上乗せすると症状改善や再発低下が報告される一方、鍼灸だけを第一選択にすることは推奨されていません。特に逆流性食道炎は、自己判断での薬の中断がバレット食道などの合併症リスクにつながることがあります。薬は主治医の指示で続け、整体・鍼灸は機能の問題への上乗せの補完として位置づけてください。

Q. 胸焼けで、寝る姿勢に工夫はありますか?

はい。上半身を少し高くして寝ると、重力で胃酸が上がりにくくなります。枕を高くするより、背中側から傾斜をつけるほうが効果的とされます。また左を下にして横向きに寝ると逆流が起きにくいという報告もあります。加えて、就寝の2〜3時間前までに食事を終えること、寝る直前の飲食を避けることが基本です。これらは薬の代わりではなく、日々の土台づくりとして取り入れてください。

Q. 年代によって、気をつけることは違いますか?

違います。40〜60代は、加齢に伴う胃の動きの低下や括約筋のゆるみ、更年期の自律神経の変化が重なりやすい年代です。同時に、この年代は胃がんなどの病変も念頭に置くべき年代なので、まだ胃カメラを受けていない方は必ず検査を優先してください。若い世代は生活習慣やストレスの影響が大きい傾向があります。いずれも「異常なし」の後に残る不調が、機能の問題の入口です。

Q. 食べてすぐ横になるのがなぜダメなのですか?

横になると胃が食道と同じ高さになり、重力の助けが失われて胃酸が逆流しやすくなるためです。特に胃の動きが弱っていると、食後も食べ物が長く胃に残るため、横になった瞬間に逆流(胸焼け)が起きやすくなります。食後は最低2〜3時間、できるだけ体を起こしておいてください。夜、布団に入った瞬間に喉がこみ上げて咳き込む方は、就寝前の食事を見直すだけでも変わることがあります。

Q. 病院で「異常なし」と言われました。それでも相談していいですか?

はい、むしろそういう方が多くご来院されます。検査で異常が見つからなくても、胃の動きが弱い、括約筋がうまく締まらない、横隔膜や背骨の動きが硬いといった、本来の働きができていない状態(機能障害)が背景にあることがあります。これはレントゲンやMRIには写りませんが、実際に不調を生みます。検査で異常がなくても続く不調に、整体・鍼灸という選択肢があります。

Q. 費用はどのくらいかかりますか?回数は決まっていますか?

ネイチャーボディ鍼灸整体院は自費診療で、通常1回8,000円(税込)です。初回は状態を確認したうえで、おおよその通院の目安をご説明します。回数を無理に縛ることはなく、「卒業」を目標に、状態がよくなれば間隔を空けていきます。総額が読めない不安がある方は、初回のカウンセリングで見通しをお伝えしますので、遠慮なくお尋ねください。まず自分の体に合うか確かめたいという方のために、初回の体験枠もご用意しています。

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